
プログラミングって何となく興味あるけど何に使えるの?
臨床医がプログラミング使うことのメリットって何?
今回は医師×プログラミングというテーマで実際に臨床でどのようにプログラミングを活用できるのか話していきたいと思います
これからの時代AIが発達していき医療の現場でも応用されるという話題が多くありますよね
しかしながらプログラミングを知らない人にとっては、実際にどのように応用されるのかよくわからないと思うんです
僕も学生の頃はこんなことを思っていました
- 自分とは無縁の世界なんだろうな〜
- 病理とか放射線とかの一部の分野での話でしょ
- 研究で使うだけで臨床ではそんなに使わないでしょ
それもそのはず、話題に挙がるのは放射線や病理の画像診断や研究の統計処理とかちょっとマイナーな分野の話ばかりだからです
しかしながら研修医になってから個人で診療の効率化にプログラミングを応用している先生を見て、これらの考えが間違っていたことに気づきました
簡単なプログラミングを応用することでどんな診療科でも普段の業務を効率化することが出来るんです
そこで今回はプログラミングを臨床で応用してる先生の実例を紹介していきたいと思います
今回の記事はこんな人におすすめ
- プログラミングに興味のある医大生、医師
- プログラミングが何に使えるか知りたい人
医師×プログラミング|そもそもプログラミングとは?
医師にとってのプラグラミング活用方法の前にまずはプログラミンとはどういうものなのか、ここからお話ししていきたいと思います
医師×プログラミング|プログラミングはコンピューターへ指示を出すこと
プラグラミングとはコンピューターへ「こう動いてください」と指示を出すことです
コンピューターは指示された動きしかできませんが、プログラミングによって色々な処理ができるようになるのです
またこの時の「指示書」をプログラムと呼びます
流れとしてはこんな感じ
- プログラムを書いてPCに指示を出す
- PCが指示の順番通りに動く
- 処理の結果が形に出る
またPCは僕たちが使う日本語を理解できません
プラグラムを書くときに使う言葉がプログラミング言語と呼ばれ、色々な種類があります
医師×プログラミング|できることは言語による
プログラミングでできることはいろいろあって
- Webページを作る
- アプリやゲームを開発する
- 単純作業を自動化する
などなどいろんな使い方ができます
また英語やフランス語、ドイツ語などいろんな言語があるようにプログラミング言語にも数え切れないぐらいの種類があります
そしてそれぞれの言語で得意なことが違います
では実際に診療でどのように使われているか紹介しますね!
医者×プログラミング|実際に見た臨床への応用方法
次に実際に僕が見た医師が臨床でプログラミングを応用していた具体例を見ていきたいと思います
医師×プログラミングの具体例|腎臓内科の先生
医師×プログラミングの一つ目の具体例は腎臓内科の先生です
この先生はVBAという言語を使って、エクセルを効率化していました
VBAというのはエクセルで実際に行った行動を記録できる言語です
エクセルでは検査値を表に入れると推移をグラフにしたり、足し算や引き算などの計算をして値を出したりすることができます
ここでVBAというプログラミングを使うことによって
- エクセルでの操作をプログラムに変換する
- プログラムをPCに記録する
- 検査値を入れただけでいちいちエクセルを操作しなくてもグラフや計算値が一瞬で出る
という作業の効率化が出来ます
これによって僕の病院の腎臓内科の先生はこれらの作業が一瞬で出来ていました
- 検査値を貼るだけでeGFRとクレアチニン値の推移がグラフにできる
- 体重,性別,年齢,クレアチニン値を入れただけで推定CCrが出る
ちなみにこの先生は完全に趣味でAIを勉強していて、将来的には医者をやめてエンジニアになりたいって言ってました(笑)
医師×プログラミングの具体例|整形外科の先生
医師×プログラミングの具体例2つ目は整形外科の先生です
僕の病院では一見、ITとは無縁そうな整形の先生もプログラミングを使っていました
この先生はPythonという言語を用いて人工知能、すなわちAIを臨床に応用させていました
AIができることはいくつもあるのですが、その一つに画像を認識して新しく構築するということがあります
これを利用したものが放射線や病理の画像診断になります
整形の先生はこの画像を認識するという特徴を人工関節の手術に活かしてました
- 手術前の画像をAIへ取り込む
- AIによって関節の3D模型を作成する
- 模型を手術前の器具の大きさ決定や患者さんへの説明に用いる
このようにAIの技術を一見関係のなさそうな手術にも利用できるのです
ちなみにAIって何?っていう人はあっちゃんのこのYouTube動画がわかりやすいかと思います
医師×プログラミングには無限の可能性がある
今回の記事では”医師×プログラミング”の僕が実臨床で見てきた活用方法を紹介しました
このように日々の医療現場の中でプログラミングを少し利用するだけで、どんな科の診療業務も効率化できたり幅が広がったりします
また今後もますます医療現場でプログラミングは需要が高まっていくと言われています
興味のある方はぜひプログラミングを勉強してみてはいかがでしょうか?
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