初期研修病院の選び方まとめ【消耗しない研修医生活を送るための完全版】

初期研修の選び方

初期研修ってどうやって選べば良いんだろう?

研修医ってなんだか辛そう

消耗せずに程よく成長できるような病院に行きたいな

こんな疑問に答えます。

 

「初期研修医をどう過ごすかは今後の医師人生においてとても大事」と言われています。

それゆえに2年間過ごす研修病院をどこにするか悩む医大生はとても多いです。

 

ぼくも学生の時に研修先をとても悩み、「人生の土台となる2年間」にするという目的を立て今の病院を選びました。

結果的には消耗しすぎることはなく色々な面で成長を感じられる、とても良い選択だったと感じています。

 

何を持って良い研修医生活とするかは人それぞれです。しかしながら少なくとも一人前の医師になるには研修医課程を終えることが義務です。

そこで今回は「初期研修を消耗しすぎることなく無事に2年間終える」という前提で研修病院の選び方をご紹介したいと思います。

この記事をよめば自分に合った研修病院を選ぶことができ、初期研修2年間を充実した期間にすることができますよ。

 

初期研修病院の選び方まとめ【消耗しない研修医生活を送るための完全版】

ふだん大学の同級生たちと話をしていると病院によって忙しさや仕事内容が全然違うとよく感じます。

なかには初期研修に消耗して「研修医つらい、医者をやめたい」なんて声も。

それに比べ僕はまったく疲弊せずに、良い研修医生活を送ることができてます。

性格によるところも多少あるのかもしれませんが、それ以上にどういう環境で研修をするかというのがとても重要だったと感じています。

 

これまでにも何度か研修病院については記事にしてきましたが、体系立てて情報を得られるものではありませんでした。

そこで今回は過去記事をまとめたうえで『これをよめば研修病院の選び方からマッチング対策まで全部わかる』というものを書きました。

長くなりますがこれから研修先を選ぶ人にとっては有益だと思いますのでぜひ参考にしてみてください。

 

病院を選ぶ前にどのような初期研修にしたいかを考える

研修病院を選ぶ前にまずは自分がどのような初期研修を送りたいか考えましょう。

どのような環境が適しているかは人それぞれです。自分が送りたい研修生活、医師生活を考えることが何よりも大事です。

 

人によって良い病院かどうかは変わってくる

どういう病院が良い研修病院ですか?

この回答は難しいです。

人によって良い病院かどうかはどう過ごしたいかで変わってくるからです。

 

たとえば人によっては

  • 今後の人生、医師の仕事だけをしていきたい
  • とにかく知識やスキルを身につけることのできる病院に行く
  • お金やQOL、医学以外の勉強は全く必要ない

という人もいれば

  • 研修中に医学以外の勉強や、たまに遊んだりもしてみたい
  • 初期研修はとにかく楽なところに行きたい
  • 医師には向いてなさそう、他の仕事をして探そう

こんな人もいるわけです。

 

目的が違えば病院の選択も全くちがうものになっていきます。

登山がしたいのに海へ行ったり、サーフィンがしたいのに山へ行ったり。そういうことの無いように。

まずは漠然とでも良いので研修の目的を決めましょう。

 

初期研修で楽をするとロクな医者にならないは嘘

初期研修で楽をするとその後の人生ロクな医者になれないぞ

初期研修2年間は忙しい病院に行くべき

こういった意見もたまに耳にしますが、これに関しては多少疑問があります。

 

初期研修の忙しさとその後の医者生活は相関しない

初期研修で忙しい経験をしたから、その後も第一線で医者として働くというのはあまり関係ないと思っています。

僕が知る限りでも

  • 初期研修はゆるくやったけど今はバリバリ働いている
  • 初期研修で疲れたから3年目以降はQOLを求める

このように両極端な先生を見る機会もあります。

 

そもそも研修医でやれることは限られている

研修医に与えられる裁量権は限られています。

そのため研修医に積極的にいろいろ経験を積ませてもらえる病院であっても、3年目とは比べものにならないくらい責任は軽いです。

 

僕自身まだ研修医なので確信を持って言うことはできませんが「研修医をゆるく過ごして3年目以降頑張る」これも可能だと思っています。

 

初期研修病院の選び方|3つの項目から選ぶ

自分がどのような研修生活を送りたいか決めたら、次は研修先の候補を実際に絞っていきましょう。

ここでは3つの項目で分けてみます。

 

大学病院 or 市中病院

初期研修先が大学病院か市中病院かで生活や勉強できることは大きく違います。

大学病院と市中病院の違いについては記事にしているのでそちらを参考にしてください。

徹底比較|初期研修は大学病院と市中病院どちらでするのが良いか?

 

また個人的には大学病院の研修はおすすめしません。

  • 救急当直が少ない or ほとんどない
  • 給料が安い割に時間外も多い
  • カンファや論文発表などの無駄な雑用が多い
  • 看護師さんの仕事が研修医に回ってくる

 

高度で専門的な症例は多いですが、研修医にとってはデメリットの方が大きいです。

3年目で入局したい大学があっても、せめてたすき掛けにするのが無難でしょう。

大学病院ではなく市中病院で研修してよかった5つのこと

 

ハイパー病院 or ハイポ病院

一般的に忙しい病院はハイパー病院、ゆるい病院はハイポ病院と呼ばれています。

どちらの病院を選ぶかによって2年間の生活は大きく変わってきます。

これはどちらが良いかという単純な問題ではなく

  • どういう生活がしたいか
  • 研修医2年間をどう位置づけるか

という人それぞれの価値観によって全然違うと思います。

 

個人的には消耗しない研修医生活という点ではハイポ病院をおすすめしますが、一長一短ありますので次の記事を参考にしてみてください。

【QOL重視】ハイポ病院で研修医をすることのメリット・デメリット

 

ハイポ病院の探し方としては実際に病院見学に行って、研修医の話を聞くというのが一番早いです。

見分け方としては過去の記事で詳しく書いているのでこちらを参考にしてみてください。

ハイポな研修病院の簡単な見分け方|3ステップで確実にマッチング

 

↓簡単に挙げるとこんな感じ↓

 

研修医2年間は忙しい病院で下積みを経験したいという人はハイパー病院でも良いかもしれません。

ハイパー病院については以下の記事でまとめているので参考にしてみて下さい。

ハイパーな病院で初期研修することのメリット・デメリット

 

またハイパー病院でも

  • やりがい搾取のブラック病院
  • 教育的な良いハイパー

の2つがあります。

前者は全くおすすめしませんが、後者は人によっては成長を感じられる良い選択となりえます。

両者の違いと、その見分け方に関してはこちらの記事で解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

【初期研修】良いハイパーと悪いハイパーの見分け方【ブラック病院に注意】

 

地方 or 都市部

立地も大きな選択の分かれ道でしょう。

僕は地方で研修をしていて感じるメリットとしては

  • 経済的に有利
  • 医者が尊敬されやすい
  • マッチングが楽

などが挙げられます。

逆にデメリット

  • 田舎暮らしが生理的に無理な人はいる
  • 人との出会いが少ない
  • 病院の候補が少ない

などです。

この辺は個人の好みの問題だと思うので、何を重視するかで立地を考えましょう。

 

地方の初期研修のメリット・デメリットに関しては詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

初期研修は地方でするべき!メリット・デメリットを紹介【まだ東京で消耗してるの?】

 

初期研修病院の選び方|病院見学で実際に見てみる

候補を挙げたら、次に病院見学へ行き実際にその病院をみてみましょう。

 

病院見学のメリット

病院見学へ行くメリットとしては

  • 実際にその病院の施設や雰囲気を知れる
  • 研修医がどういう働き方をしているかわかる
  • マッチングの試験内容を聞ける

などです。

特に研修医からいろいろ話を聞けるのがとても大事です。

お金のことや忙しさなど、他の先生にはなかなか聞きにくいことも研修医に全部聞いてみましょう。

 

研修医にお金のこととか、QOLとか聞いちゃっても大丈夫なの?

この心配はまったくありません。

研修医と言えども去年まではあなたと同じ医大生。心優しい先輩であれば気持ちを理解してくれるでしょう。

ぜひ病院見学で病院の裏事情を仕入れましょう。

 

病院見学の行き方

見学に行きたい行きたい病院が決まったら早速準備に移りましょう。

大まかな手順としてはこんな感じです。

  • 病院のホームページからメールで見学を申し込む
  • 見学へ行き、病院の雰囲気を見たり研修医から話を聞いたりする
  • 忘れずに病院へお礼のメールを送る

このとき大事なことは、これは見学とは名ばかりの就職活動と心得ることです。

見学での態度や礼節など全てがマッチングに関係します。

また意外と大事なのは研修医からの評判です。

変に猫をかぶる必要はありませんが、無難にコミュニケーションを取り良い印象をもってらうようにしておきましょう。

病院によっては採用担当が、研修医に評判を聞きマッチングに反映させるところもあります。

病院見学からマッチングは始まっている、ということをぜひ覚えておいてください。

研修医に来年一緒に働きたいと思ってもらうのが大切

 

病院見学の行き方を詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。初めて行く人でもイメージを掴める内容になってます。

医大生向け病院見学の行き方|当日までの流れとポイント

 

病院見学では宿泊費や交通費を病院側が払ってくれるところもあります。それを利用して北海道旅行に行くという裏技も!その時の話はこちらを参考にしてください。

医大生限定!病院見学を申し込むだけで無料で北海道に行けた話

 

病院見学で聞いておくべき質問

絶対に聞いておきたい質問はこちらです。

  • 帰った後にどれぐらいの頻度で呼ばれるか?
  • 土日や時間外勤務はどれぐらいしているか?
  • ぶっちゃけ手取りどれぐらいですか?

とりあえずこれを押さえておけばどんな働き方をしているかがわかると思います。

研修医に給料明細を見せてもらうのがベストだと思います。

他にも初期研修のQOLを左右することはいろいろあるのですが、詳しくはこちらで解説されているので参考にしてみてください。

初期研修のQOLを左右する11の要素

 

初期研修病院の選び方|マッチング対策を万全に行う

見学に行った病院の中で志望を決めたら、次に取り組むのはマッチングです。

次の手順で万全に対策をして希望する病院へ行きましょう。

 

① 行きたい病院の試験内容について知る

まずはどういう試験が行われているか調べてみましょう。

  • 学科試験があるかないか?
  • どういう問題が出されるか?
  • 例年の倍率は?
  • 面接で聞かれる内容は?

これらは病院によって異なります。

ネットでもある程度拾えますが、知りあいの研修医やその地域の大学の友達に聞ければベターでしょう。

病院によっては問題があらかじめ流出されていることもあるので、アンテナを高く保ち入手しておくことが重要です。

 

② 面接の準備と練習

面接が苦手な人はある程度準備と練習が必要です。

簡単なコツとしては

  • とにかく大きい声で話す
  • よく聞かれる質問は答えを用意しておく
  • 普段から本やニュースを読む習慣を作る

こんなところです。

また身嗜みにも注意しましょう。第一印象がとても大事です。

長い靴下も忘れずに。ちなみに僕は忘れて短い靴下で臨みました(笑)

③ 国試の勉強も入念に

この時期は就職活動が忙しく、国試の勉強もおろそかになりがちです。

忘れずに少しづつでも国試の勉強をしっかりしておきましょう。

試験内容によっては国試の勉強がそのままマッチング対策にもなりえます。

またせっかく希望する病院に行けても、国試で落ちたら元も子もありません。

国試の勉強法に関する情報はこちらを参考にしてみてください。

医師国家試験が不安な方へ|合格のために最低限やっておくべきこと

こんな人は注意!医師国家試験に落ちた人の特徴6つ

 

良い初期研修病院を見つけて有意義な研修医生活を

今回は初期研修選び方に関する情報についてまとめました。

自分にとって適した研修病院を選ぶことで、研修医2年間の生活はとても有意義なものにすることができます。

ぜひこの記事を参考に自分にとって良い初期研修先を探してみてください。

 

 

また僕が消耗しない初期研修生活をお勧めする理由は、とある過去の僕の経験がきっかけです。

興味があれば読んで見てください。

ゆるい研修医生活をおすすめする本当の理由【 絶対目標は無事に2年を終えること】

今回の記事がみなさんのお役に立てれば幸いです。

 

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